書くだけ堂

わっと思いついた時にわっと書きます。

半年前にめちゃめちゃdisってた映画『HIGH&LOW THE RED RAIN』を観た

【2017.04.08】

 

半年前。

6ヶ月前。

2016年の10月。

 

職場のエレベーターの横にポスターが貼ってあった。

ずーーーーっと同じポスター。

 

それが『HIGH&LOW THE RED RAIN』

 

2016年の秋はエレベーターに乗る度そのポスターが目に入っていた。

 

筆者の心の声

斎藤工と、EXILEの歌う人と、あと誰だコイツ…)

(ザイル一族嫌いなんだよな…)

(なんで出社の度に謎の3人トライアングル見なきゃいけねんだ…)

(早くポスター替わんねーかな…神木隆之介にしろ)

(っていうか、誰が観るんだ?この映画…)

(ザ・レッド・レイン…何言ってんだ…映画でレッド名乗っていいのはレッドクリフだけだ…)

(絶対に絶対にハズレ映画だろ…)

 

半年後。

6ヶ月後。

2017年の4月。


筆者「雨宮兄弟は最強で最高だ!」

 

うッ…うぅ…(泣いている)(情緒不安定なのでそっとしといてください)

 

 

 

※以下ネタバレという程のことも無いけど、まだ観てない人はちょっと注意。

 

『HIGH&LOW THE RED RAIN』

 

これは当ブログでも散々紹介してきた「HIGH&LOW」シリーズの劇場版第二弾。

第一弾はもちろんザム!

fujiko-com.hatenablog.com

 

え?THE RED RAINも略すのかって…?もちろんレッレに決まってんだろーが!

(まじで誰が言い始めたのか謎だがセンスがすごい。追いつけない。れっれ)

 

今回のレッレは斎藤工と、EXILEのTAKAHIROと、三代目の登坂広臣が3人兄弟という、この世の顔面偏差値の一端を担いまくった兄弟が主人公。

3人合わせて「雨宮兄弟」だ。
HIGH&LOWドラマシーズンと劇場版第一弾では、あまりよく分からなかった雨宮兄弟という存在。
なんか強くて、365日24時間バイク乗ってて、兄貴を探してる…という事しか分からない。
基本的に二男の雅貴(TAKAHIRO)と三男の広斗(登坂)の2人しか出てこなかったし。
 
しかし!レッレではようやく長男の尊龍(斎藤工)が満を持して出て来るらしい!
おい!誰だ!いまサンシャインとか言ったやつ!
今はそれどころじゃねんだよ!イェェェェェイじゃねぇ!うるせぇ!

尊龍お兄様とお呼び!


しかし、ネタバレを避けまくってきたのでレッレがどういう話なのかは全く分からない…。

ザムみたいに血沸き肉躍るアドレナリン天国の大乱闘映画なのか?

と、思ったのが大きな間違いだった。

そもそも、レッレは昨日観ようと思っていたのに今日になってしまった。

それには理由がある。

 

昨日はLDHハマりたての青ちゃんと一緒に筆者宅でレッレを観る予定だった。

というか、一緒に観た。10分くらい。

10分で筆者は「あ、失敗した・・・」と思った。

 

これは一人きりで観た方がいいやつだ。泣く予感がする。

 

ザムももちろん泣いたが、大半は殴り合いの脳筋シーンだから誰かと見てもテンションが上がる。

でも、レッレは何か違う気がしてきた…。観る環境を判断ミスした匂いが…する…!

台所ではちょうど晩御飯を作る妹氏もいた。

トントントントン…ジューーー…トントントントン…ジュワーー…

うるせぇ!!!!!!魚を焼くな!味噌汁作ってる場合じゃねんだよ!

だめだ…このままではレッレの魅力が50分の1になってしまう…!?

 

筆者「青ちゃん…ごめん…レッレ今度貸すから、今日はエグザムライ見よう」

 

その夜はEXILE ULTIMATE BEST BOXに付いてきたエグザムライのDVDを見た。

3人でシャケと味噌汁食べながら見るのにちょうど良かったよ、エグザムライ!

(ただ、冒頭から終盤まで我々の脳では理解に及ばなかった。超次元アニメである)

銀魂北斗の拳を足して2で割ってサムライ7を足したものにEXILEを10倍にしてかけた感じ)

 

そして翌日、無事に家で一人きりになった筆者。

誰もいない。何の音もしない。

よし、完璧だ。

 

筆者とレッレの一対一。邪魔するものは何もねぇ。

ティッシュを携えたタイマンが今はじまる…。

 

結果、2時間の間に3回泣いた。
 
詳細ネタバレは省くが、とにかく雨宮兄弟は最強で最高なんだ。
例えそれがどんな形であろうと、確かに本物の兄弟なんだ。
妹よ、昨日は「魚焼くな!」とか言ってごめんな…俺たちは最強で最高の姉妹なんだ…。
好きなだけ魚を焼くがいい…。
 
正直、途中までは「あれ?意外と泣けない…?」とか思っていたが、どうしても耐えられないシーンは突然やってくる。いつその波動が来るか分からないから、ティッシュ・ハンカチは常備しておけ!
お姉さんとの約束だ!
 
雅貴「雨は嫌いだ…」
 
冒頭の台詞。
なぁ~にクサいこと言ってんだ雅貴ちゃ~ん!そんなとこも好き!なんて笑っていたが。
 
筆者「なんで…なんで…雨は降るん…?」
 
なんで蛍はすぐ死んでしまうん?と同じ要領で、泣きながら呟いてしまっていた。
もし筆者が天候を操れる神・ポセイドンなら、この兄弟の上に降り注ぐ赤い雨を止めてあげられるのに…。私はただの人間…NOTポセイドン…嗚呼…なんて無力なんだ…。
 
だが、筆者が無力でも問題ない。
だって雨宮兄弟は最強なのだ。強く、強く、強く、強く生きる。
3人の兄弟が強く生きた証、強く生きていく約束を描いた映画なんだ。
「強く、生きろ。」
この言葉がレッレの全てなんだ…。
 
べそべそ泣いている筆者。何となく「これでエンドロールか…」と感じる。
体感時間がちょうど2時間くらい経ったし、シーン的にも区切りがいいと思った。
しんみりした挿入歌も流れている…。
ところがどっこい。
 
筆者「お、終わらない…?」
 
タイムを見るとまだ1時間半しか経っていない!なんてことだ!
 
筆者の個人的統計によると、「良い映画は体感時間が長い」という法則がある。
最近だと『怒り』が体感時間4時間くらいでしんどかった。
あと『告白』は5時間くらいに感じたし、
マッドマックス』に至っては「ここで折り返し!?クレイジーすぎるぜ!」と拍手した。
レッレも体感時間の法則にのっとって、筆者の「優良映画印」を授与!
 
まだ終わりじゃねぇなら、ここからまた一騒動するシーンがあるってことだろ!?
カーーーーッ!!!!良いぞ!
そりゃそうだ!HIGH&LOWが泣いて終わりなわけないよな!
闘って闘って、拳突き上げてエンドロールまで加速してブチ上げていくんだよ!
 
そして、この体感時間を取り戻す最後の30分がまぁ~~~~かっこいい!

カーアクションならぬ、バイクアクションが熱い。もちろん肉体でのアクションも熱い。

ザムは拳ひとつで成り上がる世界だったが、レッレは総合格闘技みたいな、使えるもんは何でも使ってブチのめす!って感じで強さを感じた。
 
HIGH&LOWドラマシーズンを見ていると「この勢力にたった2人で立ち向かった雨宮兄弟」というナレーションに、「いやいやいや、無理ゲーでしょ。人数の計算が合わん」といつも思っていた。
レッレでも相変わらず「この人数に突っ込んで行くのかよ…計算合わねぇだろ!?雨宮兄弟は算数が出来ないのかな!?」というシーンが多々あったが、HIGH&LOWの他作品では省かれていた雨宮兄弟のその「たった2人で立ち向かう」姿がちゃんと描かれていて納得した。
算数を間違えていたのは私だったんだね…。
 
そんな強さの権化みたいな雨宮兄弟が炎の中からぬっとあらわれた時、あまりの恐ろしさに思わず
 
筆者「地獄の猟犬か!?」
 
と叫んだ。
先日ちょうど「スーパーナチュラル」のシーズン2の8話を観たところだった。
どこまでも標的を追いかけて追いかけて必ず殺す地獄の猟犬。
死から逃れるにはグーファー・ダストを撒くしかないんだ!
説明しよう!グーファー・ダストとは、ブードゥー教に伝わる悪魔避けの粉だ!
これを撒かないと雨宮兄弟に殺されるぞ!
兄弟に追いかけられたらまずグーファー・ダストを手に入れろ!さもなくば死す!
 
そんなこんなで猟犬・雨宮ブラザースの後半の怒涛の追い込みにより、はやりHIGH&LOWは血沸き肉躍るなぁ!と実感。
散々熱くなったあと、噛みしめるように静かで穏やかなシーンを心臓にブチ込んでくるあたりはザムで予習済みだったのでギリギリセーフだった。うそ、アウトだった。
バイクと風さえあれば言葉はいらない。
それが兄弟ってもんだろ。
 
なぁ、尊龍兄貴。

 

 

話は変わるが、レッレにはヒロイン枠の女の子が出てくる。

途中で雨宮にしつこく「待ってろ」「来るな」と言われるんだが…普通に考えてめちゃくちゃフラグだ。
どう考えても大事な場面で女が出てきて「何で来たんだ!」「だって、私…っ!」ってなるやつ。
筆者はあれが死ぬほど嫌いだ。
もう~~~~~私が破壊神シヴァなら地球上のすべての「来るなと言われたのに来ちゃって主人公の足枷になる女」を消してやるのに!!!!!!滅せよ!!!
いや、来るなって言われたなら来ないでいいんだって!
「だって心配で!私だって何か力になりたい!」「お前…。ハッ!あぶない!」
こうして主人公はいらぬ怪我を負うんだ…。許さん…。
家でおとなしく待ってなさいよ!!!苺美瑠玖を見習え!!!
「待ってた方がいい女にみえるだろ」
その通りだよ!!!信じて待てよ!闘えないなら来たらあかんのや!
戦場に来て「お、お前…来てくれたのか!」ってなるのはアンジェリーナ・ジョリーミラ・ジョボビッチだけです!!!
 
その点、やはりHIGH&LOWは優良映画なので。
戦闘中に女の子はでしゃばって来ませんでした。
あれだけ立てたフラグを全く回収せず、おとなしくしていたヒロイン…。
それでこそ雨宮兄弟が輝けるってもんだ…。いい女は待つんだよ…。
 
いい女といえば。
最後に出てきた「あの女」。
これは『HIGH&LOW THE MOVIE2』『HIGH&LOW THE MOVIE3』が楽しみだな…。
HIGH&LOWをリアルタイムで浴びたことはないので、夏と秋に生身に浴びることが出来るかと思うと今からラブドリームハピネスが溢れて止まらねぇ!
 
強く、生きる!
 
 
 
最後のアイスのシーン、あれ雅貴と広斗じゃなくてTAKAHIROと臣くんだったよね?
 
ふじこ