こんにちは、筆者です。
昨日は『HIGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY』の公開初日でした。
今月上旬に試写会があってからというもの、試写会に行けなかった筆者はネタバレを恐れて10日間のツイ禁を行っていました。
ネタバレがこの世で“牛乳じゃなくお湯で割ったココア”の次に嫌いなことで有名な筆者は、何がなんでもネタバレを回避すべくツイ禁という手段に出たわけです。
ツイ廃の筆者が!!!10日間も!!!TLを見ない!!!
これはもう完全にスマホ依存症の筆者にとっては、断食にも近い苦渋の決断であります。
しかしそこは硬い決意でなんとか乗り越えたよね。
ネタバレを食らうくらいなら舌噛んで死んだ方がマシだ!という揺るがない想い…。
そう、何も知らない真っ新な脳みそにHIGH&LOWを叩き込むことに比べたら、他のいかなる森羅万象も取るに足らない小さきことよ…。
そんなこんなで悟りを開いた筆者は、ほぼ最小限の情報しか知らない状態で公開初日を無事迎えたわけであります。
【2017.08.20】
あらすじとしては、「カジノ開発のために街を乗っ取りたいVシネヤクザ&テメェの血は何色だ!?レベルの凶悪人攫いvs街と人を守りたいだけの喧嘩が異様に強い男たち」。
筆者が持っている情報はこんな感じです。これだけ。
ところで、『HIGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY』を何て略すか知ってますか?
巷では「ザム2」や「EOS(End・Of・Sky)」、「エンカイ」と略すらしいです。
・・・・・・・・・・・
エンカイが一番ダサい!!!とてつもなくダサい!!!
ので、気に入りました。
ここではエンカイと呼んでいきたいと思います。
さぁ、やって参りました。ユナイテッドシネマ・アクアシティお台場。
これからエンカイを浴びるのかと思うと、まじで昨夜眠れなかったのはこの私だ。
動悸息切れが止まらねぇ。
興奮や期待はもちろんあったが、一抹の不安が無かったといえば嘘になる。
なぜなら、映画というものは2、3と回を重ねるごとにどんどんつまらなくなって行くからだ。
最初のが一番よかった、というのは昔からよくある怪奇現象。あれ何なんだろうね?
しかも数に比例してつまらない度が増すから、パート5まで行くと5倍面白くないという結果になることも往々にしてある。あるんすよね~~~~、これが。
特に『HIGH&LOW THE MOVIE(無印)』がハチャメチャに面白かったばっかりに、あれを超えるものがこの地球上で作れんのか?という気持ちもあった。
(※無印の感想はこちら→『HIGH&LOW THE MOVIE』とかいう偏差値2になる映画観た )
10日間のツイ禁後という欲求不満も相まって、エンカイに対するハードルもガンガンに上がりまくって地上2000mくらいまで到達した。心の中で。
観たいという気持ちが半分、観て面白くなかったら嫌だから観たくないという気持ちが半分。
これが俗に言う「楽しみにしているものを目の前にして何故か突然襲ってくる鬱」というやつです。
しかしもう席は取っている。
そして着席して、ブルブルブルアイアイッ!ブルベリアイッ!という陽気なCMも見終わってしまった。
あとはもう本編を見るしかない…嗚呼…
誰か私を座席に縛り付けておいてくれ…
さもないと走り出して劇場からトンズラこいてしまいそうだ…
電気椅子に座らされてんのか?くらいの気持ちで座っていた筆者である。
案の定、刑は執行された。
120分間という時間ずっと、1秒と途切れず脳みそタコ殴りの刑である。
電気椅子よりずっとヒドい。
こんな最高の映画日本で作れんのかよ!?
という映像をぶっ通しで浴びせられてしまい、脳がショートした挙句、ストーリーを全て忘れた。
海馬に多大なる損傷を受け、「すごかった」以外の記憶が抜け落ちて消えた。
なので、筆者は実質まだエンカイを観ていない状態である。
何を言ってるのか分からねぇと思うが私も分からん。
一日経ってもまだ脳機能が回復していないので許して欲しい。
撮影地は北九州らしいが、どうやら日本の北九州という場所は時空が歪んでハリウッドと繋がっているらしいということが今回分かった。
何が言いたいかというと、アクションがえげつなすぎてこれが日本映画だという事実に疑念さえ抱くそれだという話です。
以前、HIGH&LOWは仮面ライダー全員集合とかプリキュアオールスターズとか言ったが、考えを改めた。
HIGH&LOWはアベンジャーズです。
エンカイは、ロキにボコボコにされたキャプテン・アメリカをアイアンマンとスパイダーマンとハルクとマイティ・ソーが助けに来る話だった。
ただ、エンカイは分かる限りでCGがあまりにも無い。限界ギリギリの生身の映像がアベンジャーズをよりリアルに落とし込んでいる…
違う!やめよう!例えるのはやめ!
これは紛れもない『HIGH&LOW』!!
他の何者でもねぇんだ〜〜っっ!!!!!
唯一無二の俺達のバイブルなんだ!!!!
アベンジャーズなんかじゃねぇ!!!
これがHIGH&LOWだ〜〜!!!
自分から言っておいてこのザマです。
お察しの通り、情緒不安定です。
昨今の軟弱な日本映画業界では、もろもろの問題を解決する場合まず初めにアクションシーンをカットするらしい。
なんたる喪失。失態。間違った判断。
これでもかとアクションを詰めろよ!しこたま詰めろよ!頼む!!削らないでくれ!!
2時間という限られた尺の中、一度だけの大きなアクションシーンに齧りついて「かっこいい♡」とか言うのはもうやめだ!
あちこちにアクションを盛り込んでくれ!「アクションかっこよかったね」と言えば「どこの?」と聞き返さないといけないくらい、何箇所も盛り込んでくれ!
そして絶え間なくアドレナリンを供給し続けてくれ〜〜!!!!
そんなアクションジャンキーの夢を叶えてくれるのがそう、エンカイ。
パルクールに始まり、カーチェイス…いや、あれカーチェイスじゃないな、なんだろ、車のど派手なやつ!もうよく分かんない。すごいやつ。
あとは最後まで喧嘩と喧嘩と、そして終わらない大乱闘。
脳汁どぱどぱ、手汗ぶしゃー、アドレナリン120分垂れ流し!って感じで、やっぱり北九州ってハリウッドだったんだ!と気付きを得る。
手に汗握る、という表現があるけど本当に手に汗握った。いや、むしろ手に汗を握り締めた。
手を硬く硬く握りすぎて、終わった時にゆっくり開いたら手が痺れてた。これはマジの話だ。
映画見て手が痺れたことある?私はない。生まれて初めての経験すぎて「えっ、おぉ?手が痺れ…???」と困惑して隣を見ると、一緒にきた友達もずっと手を握り締めていたらしく、二人で手をグッパグッパした。なんじゃこりゃ。
しかも筆者はなぜか脚も痺れた。ただ座ってただけなのにアドレナリンの過剰分泌のせいか内腿にも力が入っていたらしく、正座もしていないのに脚が(しかも両脚)がジーンとなっていた。こっっっわ。
120分間、脳だけじゃなくて四肢もタコ殴られてたのか…そうか…
さっきも言ったが海馬が死んだのでストーリーの説明は出来ないが、アクションだけじゃなくキャラクター演出もゴリゴリに良かった!ということだけはボロボロの脳でも覚えている。
ザム(『HIGH&LOW THE MOVIE(無印)』の略)でも相当な人数が所狭しと登場したが、エンカイでは更に39人の新キャラが登場という意味不明なことをしてきた。HIGH&LOWの偉い人、絶対に頭どうかしてる。
たぶんどっかに強く後頭部をぶつけたんだろうな…かわいそうに…
じゃなきゃこんなこと出来るわけねぇ…
普通39人も増えたらわけ分かんないし、お前誰やねんと思っているうちに話が終わる。
しかし!HIGH&LOWのコンセプトは「全員主役」。読んで字のごとく、39人増えようが390人増えようがみんな主役なのである。
既存のキャラはより一層深く掘り下げられ、新しいキャラもそこに埋もれることなく強烈なインパクトを植え付けて登場する。
いや、本当に強烈すぎて「漫画かよ!?」とか「サイボーグかよ!?」みたいな、そんなツッコミをいちいちしてたんじゃ追いつかないレベルなので、スクリーンに映るキャラをありのまま受け入れるしかない。
一度見ただけで人物像が分かるし、忘れないし、喋るたび動くたびに好きになっていくから39人分の沼が増設された感じでやばい。
最初は39分の1に薄まるのかな〜〜と思っていたものが、ところがどっこい39倍にしてドーーーーーン!!!!ってな具合に脳に押し掛けてくるので危なかった。増えれば増えるほど濃くなっていくから、テンションは上り線一方通行!Uターン出来ません!って感じで無茶苦茶。
そんな膨大なキャラの膨大な台詞の中でも、「くーーーーーッ!!!!惚れるっきゃない!」みたいな、オタク心に球速2500kmで飛び込んでくる台詞が多々ある。
中二とかそういうんじゃなくて、ありとあらゆるオタク絶対に好きだろ、って確信持って言える台詞が本当にたくさんあるんだけど、HIGH&LOWの素晴らしいところは、それがだいたいアドリブだってこと。
中の人から自然に湧き出てきた言葉が役に染み込んで、だからこそ手に汗握ってる人の脳をバコーーーーンと殴り抜けて去っていく。
120分の間に何度も殴られて、あのキャラ好きだけどこのキャラもやっぱかっけーよな!と2万回くらい浮気を繰り返してしまった。強欲の罪で裁かれたら有罪になること請け合いである。
長々と話したが、兎に角アクションが日本離れしてて最高!ってことと、キャラクターの一挙一動に血が通ってて痺れる!ってことが言いたかった。
ちなみに、この「痺れる」は心と体(物理)とが掛けられているので笑うところだよ。
HIGH&LOWドラマシリーズはたくさんあるし、映画もスピンオフも色々あるけど、もう何か今はそんなことどうでもよくて、エンカイからでもいいから、公開されてるうちに早く大スクリーンで頭のおかしい人たちが作った超クレイジーな映像浴びてくれ!!!という気持ちしかない。
HIGH&LOWを知らない人でも、マッハ!!!やアベンジャーズや少年ジャンプが好きな大人は絶対に見た方がいい。
EXILEいっぱい出てるけど、そんなの気にしてる場合じゃない。EXILEのことは「オタクとは相容れない世界のムキムキ集団」と思ってくれてなんら遜色ないが、EXILE一族の身体能力の高さだけは信じてほしい。これを逃したら2017年、アクションジャンキーとして至高の一品を見逃したことになるのは間違いないからだ。
手足が痺れる体験してみたくない?しようぜ!!!120分の耐久レースを!!!
脳みそタコ殴られようじゃねぇか〜〜!!
そして筆者はまだ1回しか観ていないんですが、もう一刻も早く追いザムをしたくてしょうがない。
あ、奥さん知ってます?「追いザム」。
追加でHIGH&LOWの映画観ること、「追いザム」って言うんですって。
相変わらずネーミングセンスどうかしてるわよね〜〜!!!はははっ!ダサ!好き!
昨日初めてエンカイを浴びた直後に、まじでそのままカウンターに直行して午後の席取ろうかと思ったもん。あまりにも追いザムしたくて。
冒頭の方で言いましたが、120分も殴られ続けて細かい記憶はすっぽ抜けてしまったのでほぼエンカイを覚えていない。実質初見まで逆戻りしてしまったのだが、その興奮と楽しさだけは覚えているから厄介なんだよ。またエンカイを観ないといけないという脊椎からの欲求が止まらない。
生憎この日お台場は豪雨に加え雷が鳴っていて、今帰らないと電車止まるかも!?レベルだったので結局は追いザムせずに帰ったわけだが、雷雨じゃなかったら本気で1日2エンカイをキメていた。
ところがやはりその判断は間違えていたらしく、これを書いている今も追いザムがしたくてしたくて仕方ない。
なにこれ。シャブやん。私の脳はシャブ漬けにされてしまった。あの時のアドレナリンの気持ち良さを覚えてしまってもうダメだ。
というわけで、明日にでも追いザムをキメようと思います。
そしてまた海馬が殺されて初見になって、またキメて死んで初見での繰り返しになる可能性があるけど、無限ループの狭間に取り残されてしまうのでその事に関しては考えるのをやめた。
理屈じゃねぇ。脳直結でまた観たいと思うから観に行くんだ。120分、俺とエンカイの殴り合いだ!っしゃ来い!オラッ!
ヤクザと人攫い軍団vsアベンジャーズ
とだけ分かっていればオールオッケーだから、全国民は気軽にエンカイを観てくれよな!!
11月には次回作、ザム3が控えているからそれも楽しみだ〜〜!!!はっはー!!!
人生楽しい〜〜!!!!
追記:観たあとは酒が飲みたくなるから、車じゃなくて公共の交通機関で行くことをオススメするぞ。
ちなみに筆者は劇場出てすぐゆず酒ロック2杯あおったけどハチャメチャに美味かった。
エンカイにボコボコにされた脳に染みたぜ。
村山さんとジェシーちゃん最高に最高だった。