書くだけ堂

わっと思いついた時にわっと書きます。

オタク初めてのラブホオフ会レポ

【2019.12.29】
 
「終電なんか無かったらいいのに…」
 
Q.これは誰の台詞?
 
①ディナーしたあとの彼女
②閉園までテーマパークで遊んだあとの彼女
③久しぶりに会って1日過ごした後の彼女
 
正解は……………
 
そう
④ライブ終わりに集まって居酒屋で「今日も推しが最高だった!!!」と血眼で語り合い、推し談義に花を咲かせて佳境に差し掛かったところで終電がきてしまい、全くもって話し足りない不完全燃焼のオタク
でした〜〜!!!!!!
 
どうも、お久しぶりです。筆者です。
 
時の終わりを告げる悲しき電報…略して“終電”。
こいつさえ居なけりゃマイメンと徹夜でトゥギャザー出来るってのによぉ!と思った事のあるオタクも少なくないはず。かくいう筆者もそのうちの一人。
 
そもそもマイメンと会うのが「ライブのついで」ってのがナンセンス。ライブの前にちょっとお茶しようとか、ライブのあとにちょっと飲もうとか、基本的にそんな感じ。まぁみんな地方だし、社会人だし、「ライブのため」じゃなく「友達と会うため」だけに休み取って金出して遠路はるばるやって来るなんてのは難しい。それは分かってる。分かってるけど〜〜〜〜!分かってるけどさあ〜〜!!
それでも終電ギリギリまで飲んでたら「お泊まりオフ会したいね」って話が出てくるじゃん。ついでじゃなくてオフ会のためだけの日を設けて、終電とか気にせずドンチャンしたいじゃん。
 
でもこれって定型文ていうか、社交辞令みたいな雰囲気あるやないどすか〜〜〜〜(複雑な日本人の心理を表す京都弁)
行きたいね、やりたいね、って言うこと自体が楽しいだけの様式美というか、本気で実行したい人どんだけおるん?て思うやないどすか〜〜〜〜(どすの誤用)
 
筆者は脳直単細胞オタクなので、普通にガチマジお泊まりオフ会したい派だった。もう何年も「やりてぇ〜〜」と五体投地しては駄々をこねるマンだった。でも待てど暮らせどお泊まりオフ会のお誘いはやってこない。
さては…………筆者嫌われてる…?
そそそそそそんなことはない。つまり、オフ会は幻の存在なのだ。ツチノコネッシー。イエティ。都市伝説。
 
いやもう、こうなったら自分で開催するしかなくね?
 
思い立ったが吉日。お泊まりオフ会するべ!と腰を上げたはいいものの、ふと何で今まで誰もお泊まりオフ会開いてなかったんだと考える。
 
①やりたいけど開催するのが面倒くさい
②本当は誰もお泊まりオフ会なんてやりたくない
 
頼むから①であってくれ〜〜〜〜〜〜!!!!
頼む〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
②は考えるだにゾッとして尻込み不可避なので考えないことにする。Don't think.
 
さぁ、まずは泊まる宿から調べるぞ!
 
【普通のホテル】
綺麗だしアクセスもいいけど、防音が不安!オタクの声はデカくてうるさいと相場が決まっているし(偏見)、こちとら夜中までDVDとか観たいので、隣部屋に迷惑かけないか心配。
 
【推し会プランのあるホテル】
よく聞くのはパセラとかバリアンだけど…ていうかパセラとバリアン同じ会社やん。知らんかった。
確かに「推し会」と銘打つだけあって推しを推す設備はかなり整ってる!でもお値段が推せない。一人あたり万越えたらちょっと誘いづらい…。いや、かなり誘いづらい。ライブより高値になると流石に気後れ待ったナシ。
 
【ラブホテル】
ラブホ女子会プラン”、安いし、テレビも風呂も大きいし、防音も気にしなくていいから楽ちんだな!
でも、どこもチェックイン超遅いのがまじで嫌…。チェックイン22時でオタクに何が出来るっていうの?寝て起きて終わりじゃん。不眠不休が前提なのか?
確かに「徹夜でトゥギャザー」と言ったが、あれは言葉のあやで、普通に寝たい。マイメンとごろ寝して、ムニャムニャ推しのこと語りながら知らん間に寝落ちしてたいんだよな。
それとラブホ、当たり前だけどカップルで宿泊するのが基本だからベッドが1つしかない。4名〜OK!のプランでベッド1つとかざらにある。みんな床に寝るんか?
「ここをキャンプ地とする」か???
 
【一軒家の貸切】
最高〜〜!
キッチンあるし、プロジェクターあるし、部屋もベッドもたくさん!やりたい放題オタクの城、って感じだ!
けど立地により一長一短すぎるな…。
 
都内の一軒家→アクセス◎ 値段△ 騒音✕ 設備〇
郊外の一軒家→アクセス△ 値段✕ 騒音〇 設備◎ 
田舎の古民家→アクセス死 値段〇 騒音◎ 設備〇
 
わたし強欲を煮詰めて固めたオタクだから全部◎の所がいいよ〜〜〜〜!!!!!
 
と、こんな感じで泊まる宿探しで1ヶ月くらい悩んだ。
Twitterで「推し会安いし楽しくて最高〜〜」てよく見るのは、お泊まりじゃなくて5時間パックとかのことを言ってたんだな。やだやだ、足りない、24時間くらいほしい!
 
そんな強欲のホムンクルス・グリードこと筆者が最終的にたどり着いたのがココ。
 
 
我らの城は埼玉にあったんや…!!!!
というわけで、埼玉県大宮市のホテル『サードプレイス』に籠城することにしました。
 
アクセス:大宮駅から徒歩5分◎
値段:4人で泊まると1人7000円◎
騒音:ラブホも兼ねてるので◎
設備:女子会プランがすごい◎
 
はい、全部◎!
もう既にパーフェクツ物件だが、まじでここの女子会プランすごいから聞いてくれ。
 
★シアタールーム
寝室とは別に『シアタールーム』があって、女子会プランはそこが使いたい放題なのだ!やばい!
130インチの巨大4Kスクリーン!でっっっか!!
えっ、130インチって何インチ?(??)
BluRayプレイヤー&カラオケ完備!
爆音に耐える完・全・防・音!
至れり尽くせり酒池肉林ルームか????
 
★レイトチェックアウト
『宿泊1部』のプランだと
“チェックイン15時―チェックアウト14時”
ほぼ24時間じゃん!!
強欲の化身ご満悦〜〜!!!
 
★ドリンクサービス
シャンパンのフルボトルくれるってさ。
……………ホストクラブ?貴族降臨?
 
★ルームウェア貸出
★ブランドアメニティ無料
★入浴剤プレゼント
 
特典多〜〜!多ければ多いほどイイ!
イイやん、楽しそうやん!
宿も決まったし、さあいよいよマイメンを誘う一大イベントへ突入やけども…!
まじで②だけは…
②だけは〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
Don't think! Don't think! I can do it!
 
結果、3人のマイメンが来てくれることになった!
ありがてぇ〜〜〜〜〜〜!!
都市伝説かと思われたお泊まりオフ会、ここに爆誕。幻は、自分で作ろう、オタクだろ(標語)
このマイメンたちを当ブログでは仮にツチノコちゃん、ネッシーちゃん、イエティちゃんと呼ぶことにする。
 
さて、時は来たり。
 
当日は大宮駅で集合して、ホテルに行くまでの道のりでローソンに寄る。セブンやファミマじゃあ駄目だ。ローソンでなければならぬ。
何故なら“推しフード”がローソンにしかないから。
“推しフード”というのは、自分が推している食べ物のことではない。「推しが推している食べ物」のことである!
筆者の推しはローソンの『もちもちたい焼き』と『もちもちロール』が好きと言っていたので、買い込んでからオフ会に挑む。ホテルに着く前から闘いは既に始まっているのだ。気を弛めたら死ぬぞ!気を付けろ!
もちもちシリーズは無事確保!でもイエティちゃんの推しが好きな『ほろよい(ハピクルサワー)』が見つからない…。このあと推しフードを求めて三千里するのだが、これはまた後で話そう。
 
道のりは険しく、いかにもな風俗店が乱立する中を突っ切って行くのが少し気まずい。もしかしてヤベぇホテルを予約してしまったんじゃあないかと不安がよぎる。あまりにも場違いなオタクたちでぞろぞろ歩いていたので一切の勧誘は受けずに済んだことが救いである。
 
ホテルに到着!
 
風俗ロードの中にスっと現れたモダンな外観。よかった、見た目は普通だ。
入ってすぐ二手に別れていて、左はホテル、右はレストランになっている。フロントで宿代を払い、そういえば朝食無料サービスもあったよなと思って受付のお姉さんに言ったら「もう予約でいっぱいで…」と言われてしまった!まだ15時なのに翌朝の予約埋まってんのかい…。しょげ…。
もしサードプレイスに泊まる人がいたら、朝食の予約は早めにしようね!夢の朝食、なにが食べられたのかなぁ〜、ローストビーフとかかなぁ〜?(絶対無い)(とは言い切れない)
 
オシャレ風味な廊下を奥まで進む。

女子会プランだと1番大きい『エグゼクティブルーム』になるんだけど、一体どんな感じなのだ…。
 
ガチャ…。
 

ベッドでけぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
HPに「キングサイズ」とは書いてたけどキングサイズ見たことねぇからさ!想像出来んなぁと思ってたが実際に見るとこれはデカ!4人ごろ寝余裕奴〜!勝訴!
ここはキャンプ地じゃないです!!!!!!!!!
 

おしゃれソファーもある!が、ここはみんなの荷物置き場となったので誰も座らなかった。南無三。
クローゼットには特典《ルームウェア貸出》のジェ●ピケらしきものが!すげ〜〜パステル夢かわ女子が着るやつじゃん〜〜縁が無ぇ〜〜!初めて着た!もこもこだった!(小並)
※ワンピースタイプで、身長が矢口真里の筆者にはちょうど良かったけど、身長が菜々緒の人には小さいので部屋着ボトムス持ってくるといいと思うよ。
 
さてさて、部屋が最高なのは既に分かった。
じゃあここでオタクがまず最初にする事といえば…?
 

そっ!アクスタを並べる事だね!!正解!!
何故か光ってライトアップされるヘッドボード(?)があって、「ここはアクスタを並べるところです」と言わんばかりだったので並べた。


う〜〜ん、圧巻!
4人分のアクスタ約40体が並ぶ推し部屋の完成!拍手喝采マーベラス!ひゅ〜〜!!!これから24時間、君たちのオタクの奇行をそこから見守っててくれよな!(拷問か?)
 
904013784325マーベラスポイントを獲得して一息ついたので、おやつタイムといくぜ。
 

ローソンのもちもちシリーズ!
流行りのタピオカ!
面白そうで買っちゃったヤンヤンつけボーのなんかスゴいフォームのやつ!
 

うめ〜〜〜〜〜〜!
ヨッ!タピオカ映えてる!!
(この間にも後ろに映っているアクスタたちは拷問を受けています)
 
そしてこれが特典《ドリンクサービス》のシャンパン・フルボトルだーーーッッ!!!

昼間からシャンパン呑むのサイコーっ!
ごきげんよう、オタク貴族ですわよ。
 
さぁ…ヤンヤンをつけつけしつつ、シャンをパンしつつ、ゲームを嗜むとするわよ。おほほほほ。
わたくしボードゲーム大好きなので珠玉のラインナップを持って参りましたの。ご覧あそばせ。
 
①イラストの生き物に名前をつけて覚える
②めくって同じ生き物が出てきたら名前を叫ぶ
③早く叫んだ人がカードゲット
 
オタクなので“LDHアーティスト限定”で名前を付けるという独自ルールを適用!デュエルスタンバイ!
 
いろんな生き物のカードがあるよ
↑のカード4枚、誰の名前を付けたでしょ〜うか?
答えは…
 
 
でした!
たかひで中々似てて笑う。
推しの名前を叫びまくるゲーム珍妙で面白いから、オタクはナンジャモンジャ買ったらいいと思う。
 
次はこれ!
 
狩歌
①歌詞の書かれたカードを並べる
②好きな曲を流す
③歌詞が歌われたら素早くカードを取る
 
かるたの歌バージョンってワケ。
この日のために買ったんだ〜〜!へへへへ
キングサイズベッドの上にカードをばら撒く。
 
 
例えば『One More Kiss』の歌詞
「言葉にならない気持ちが募る でもどうしても君に気づいてわかって欲しいから」
「もう少しだけ近くで One More Kiss」
だと、これ↓が取れるね!
 
オタクは推しの曲をかけまくろう!
こんなに“歌詞を聞き取ろう”として聴くとこはそうそうないので、やはり珍妙な体験ができるぞ。
 
ツチノコちゃん「今までで一番真剣に曲聴いた」
 
それな。
 
(カードを奪い合うオタクを眺めるという拷問を受けている推しと、シルバニアの赤ちゃん)
 
さぁさぁ、遊んだところでいよいよ本会のメインイベントの登場です。
今回ご用意したのはこちら!
 
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『RIOT』!
「THROW YA FIST」ツアーが収録されているBluRayでございます!
 
筆者・ツチノコちゃん・イエティちゃんの3人は「ひとりで観るの怖い」という理由から、買って1ヶ月以上経つのに一度も観ていないという状態。ひとりで観てる間に失神して頭打って死んだら怖いもんね。みんなで介護しあいながら見ようね。
 
いそいそと隣のシアタールームに移動。
 
えっ………。
シアタールームの扉についてるドアノブ、なんかあの、ガッチャンってなるやつなんですけど…。あの、上にガッチャンってやるデカいやつ…。扉がピッチリ締まるタイプの……防音室についてるやつ!!
ローラー締まりハンドルと言うらしい)
ここは核シェルターか??
ドアノブだけで安心感すごいのだが?
 
ガッチャン……………
 
 
でっっっっっっっっっっっっっか!!!!!!!
130インチてこんな感じかーー!!!!!
 
キンブレ置いてあるし!!!!
 
カラオケあるし!!!
 
後ろにもソファーあるし!!!
 
どうなってんだ!!!!!!
やっぱここ酒池肉林ルームじゃねえか!!!!!
 
あ、ローラー締まりハンドル映ってた。
これです。
DVDの操作・カラオケへの切り替え・照明の調節は全部iPadで出来るそうな。文明開化の音がする。
 
iPadで部屋の照明を落としてみる。
おお…暗くなった……映画館のように暗い…。
どれほど暗いかというと
 
ペンラでハート作れるくらい暗い。

ちなみにこれは「山」です。
 
LDHのライブではペンライト禁止なので、ペンライト持ちながら推し観るの初めて!ヤッホー!
もう待ちきれねぇ!再生ボタン!
いいや!限界だ 押すね!
開演!!!!!!
 

はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!?
推しでっっっっか!!!!!!
 
人とスクリーン比較するとこんな。
 
いや、でっっっっか!!!!!!
こんなんオタク大勝利じゃん!!
音量も上げたいだけ上げちゃうもんね〜〜!!!
たのし〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 
(盛り上がるオタクの図1)

(盛り上がるオタクの図2)
 
興奮でゼェハァして部屋の空気薄いわ、喉渇くわで、途中何回か休憩を挟みながら鑑賞。
トイレと水分補給を忘れずに!
オタク・体調管理・ダイジ!
 
シアタールームと寝室を往復しながら、ペンラを振る、タオルを回す、悲鳴を上げるなどの激しい運動(運動)を繰り返し、約2時間半の公演を見終わる。
互いに介護し合った結果、なんとか死人を出さずに済んだ…!よかった…!生還!
 
いやぁ〜〜〜〜
まじで酒池肉林ルーム良すぎ…
ここが私のアナザースカイ。
 
お茶して、ゲームして、DVD観てもまだ20時半!
俺たちの夜はこれからだぜ〜〜!!
ということで、来る途中に見つけた店にGO!
 

ホテルの周り風俗ロードだけど、居酒屋も山ほどあるので食べたいもの選び放題って感じ!
今回はチーズ食べたかったのでココ。
 
乾杯!
(店にまで連れてこられて拷問を受けるアクスタ)

普段ご飯の写真撮っても載せるところない喪オタクなので、ここぞとばかりに載せておく。
どうだ、チーズいいだろ。全部チーズだぞ。
一生分のチーズ食ったわ。
 




 
箸袋でアクスタの等身を計る遊び。
(グループ最高身長:8等身)

(………。)
(命が惜しいので発言を控えるオタク)

満腹になったところで、イエティちゃんの推しフードである『ほろよい(ハピクルサワー)』を探す旅に出ることに!
 
しかし、探せど探せど無い……。
どこにも置いてない!
コンビニ10軒は回ったけど無い!
足伸ばしてドンキにも行ったけど無い!
まじで三千里歩いてるけど無い!
Why!?
 
哀れな話しだが、このとき我々は知らなかったのだ。ハピクルサワーは11月で休売しているということに…。無念………。
がんばれSUNTORY。
 
しかしそんなこと考えもしなかったこの時の我々は夜の大宮を練り歩き、結果どうなったかというと、ローソンでまだカービィ一番くじが残っているのを見つけて大喜びで買った。ハピクルサワーどうした。
 
イエティちゃんの推しフードは見つからなかったけど、ピンクフレンドは増えた!
(ひとりだけ画風の違うホクブー)
 
遊んで呑んで騒いで食って、あとはもう風呂入って寝るだけだな!
 

いや、風呂でっっっっか!!!!!!
なんじゃこりゃ。
流石ラブホとしても使えるだけあって風呂の力の入れ具合ハンパねぇ……。
 
バブルバスが置かれていたので投入!
(シャワーで懸命に泡立てようとしている図)
 
4人もいるので、サイコロで入る順番を決める。
(お気に入りのチーズ柄ダイス)
 
待っている間はシアタールームでカラオケ!
 
MVまで入ってて至れり尽くせり過ぎて怖い。
 
尽くされるだけ尽くされて、帰りに実は宿泊代一桁違いますって言われたらどうしよう?と本気でビビっていたら、お風呂からネッシーちゃんが出てきた。
 
ネッシーちゃん「ジャグジーつけたらメッチャ泡だらけになって笑った。あと光る」
 
なに言ってるんだ?と思ってお風呂覗いたら
 

笑った。
泡すぎ。
光すぎ。
 
さっきシャワーで頑張って泡立ててたけど、正解はジャグジーだったのか〜〜!
そんで光の色も変わるんか〜〜い!
(赤い光バージョン)
 
込み上げる笑いを抑えられず、筆者「んっふふ、ふふっ、んはは」と奇妙な声を出しながら入浴。
泡がもこもこすぎて窒素するかと思った。最高。
私のあとにイエティちゃんの順番もあるからサッと出ようと思ったのに、泡が面白すぎるので長風呂してしまった。すまん。
せめてイエティちゃんにも泡の面白さを…と思ってめっちゃジャグジーして泡立てておいた。
 
ジェラ●ケの他に普通のガウンも置いてあって、洗面台には化粧水・乳液・ボディミルクも置いてある。
女子に優しすぎる。やっぱ帰り際にもっとお金取られるに違いない。怖い。
 
みんなお風呂にも入って、あとは寝るだけ。
夢のごろ寝だ〜〜!!
ベッドはやっぱり余裕の広さで、まじここ2人きりで使うカップルめちゃくちゃありえんくらいベッド幅余るけどどうすんの???て感じだった。
 
ヘッドボードにイエティちゃんのiPadを立てて、推しの番組を流し続ける。眠たくなったら各自寝る。
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜
これだよ筆者がやりたかったの………
今日は一日オタ活しまくったし、ほどよい疲れと、推しの声を聞きながら……うとうと……。
しあわせ…。
 
寝。
 
からの起床!
それでは早速、2日目のオフ会日記はじまるゾイ!
 
(24時間の拷問に耐え抜いたシルバニアの赤ちゃん)
 
おはよー!
さあ!オフ会2日目の始まりだーー!!!
 
と思ったけど、みんなダラダラ二度寝、三度寝を繰り返し、ベッドから出られないまま「みいつけた!」「おかあさんといっしょ」「いない いない ばぁ!」を見続ける成人女性たち。ダメだこりゃ………。
でもしかし、これも筆者がやりたかったオフ会の姿である。終電も翌朝も何も気にしないで、欲望のままに時を貪る。時間に追われないオタ活。
これが自由ってやつだ………。
 
自由を噛み締めすぎて、結局チェックアウトぎりぎりまでダラけきっていたオタクたち。あまりにぎりぎりすぎて化粧は適当でいいかと放り投げた。
やっつけメイクのままホテルを出発。
幸い、宿泊代が一桁間違えていたとかはなかった。本当に本当によかった。
 
まずは大宮駅中のルミネでランチ。
2日目のことは何も決めておらず、まぁランチ食べて解散でもいいかな〜くらいに思っていた。
が、イエティちゃんがクリームコロッケを食べながら放った一言がこちら。
 
イエティちゃん「新宿に香水を作れるお店があるんですけど…」
 
なぬ。
 
イエティちゃん「好きな匂いをオリジナルで作ってくれるそうで…」
 
つまり、だ。
つまりこれは、憧れのアノ人やアノ人を想像しながらイメージに合う香水を生み出せるということ!?
 
筆者「いくらするの?」
イエティちゃん「2000円くらい」
筆者「安っ」
 
筆者「新宿って遠い?」
ツチノコちゃん「ここから30分」
筆者「近っ」
 
イエティちゃん「行きませんか?」
筆者「行きましょう!!!」
 
オタクは正気を失って血迷っている間にすぐ行動!
これ鉄則。
悪・即・斬!即・行・動!
 
途中、池袋のポケモンセンターポケモンにまみれるなど普通にショッピング。
いや〜〜〜〜、へんしんメタモンヨーギラスかわいすぎ…。あっ、サワムラーもかわいっ。エビワラーはどこ?やべ、ポケカのエネルギーパック欲し…。
などとやっている間に、香水屋さんの閉店時間が迫る!あーーーっ!無計画のオタク!!
 
慌ててやって参りました、新宿の香水ショップ『finca』さん。

 
着いたの18時。
香水作るのに必要な時間、約50分。
閉店19時。
あぶねー………
 
でも実はこのギリギリが功を奏した。
筆者は存じ上げなかったんですが、オタク界隈では有名なお店らしく、普段は整理券が要るんですね。あとから知りました。平日の遅くに行ったおかげか、整理券もなく入れたのはラッキー。
 
入口付近でうろうろしているとお姉さんが出てきて、何も言ってないのに「オリジナル香水ですか?」と言われ、溢れるオタク感を隠しきれていないことに動揺した筆者「アッ、ハイ、ソッス」と返事。
 
香水とかジェラピ●以上に縁がねぇよ〜〜
おらドキドキするだ〜〜〜〜

やべぇ、オシャレだ。(オシャレ恐怖症)
 
匂いとか全然わかんないけど大丈夫かな…
と思いつつ、店員さんにアンケート用紙みたいなの(インタビューシートと言うらしい)を渡されて説明を受ける。

 
イメージの希望を書き込むと、それに合った香りを調合してくれると。魔術師か?
加えて、説明時に念を押された注意事項が。
 
お姉さん「著作権などの関係で、キャラクター名やアーティスト名を聞いたり、画像を見たりすることは出来ません」
 
なるほど。
 
お姉さん「なので、イメージする方への熱い想いを言葉で伝えてください!あなたが語ることが大事になってきます!」
 
なるほど…!!!
 
お姉さん「SNSにも“誰の”とか書いたり、本人の写真と香水の写真を一緒に載せたりしないでくださいね」
筆者「ガッテン承知」
 
以上の理由から、この香水が「何を、誰をイメージしたものか」は明記しません。あくまで“私個人が勝手に想像したした架空の存在”に対するイメージの匂いなので。
ここではそのイメージのことを仮に“彼”と呼び……いや、なんだか生々しいから“汝(なんじ)”と呼ぶこととします。なんじ!
 
待ち時間、インタビューシートに“汝”のイメージを書き込む。しかし、いざ紙を前にすると(あれ…どんなだったっけ…)と宇宙猫になる筆者。
改めて“汝”の存在・イメージを「言葉にする」となると難しい。横を見るとツチノコちゃんもイエティちゃんもうんうん唸っている。互いにシートを見せ合いながらなんとか書いた匂いの希望がこちら。
 
▼20代男性
▼血液型:AB型
▼イメージカラー:ピンクか白
▼イメージフルーツ:桃
▼性格:面倒みがいい、兄貴肌、ミステリアス
▼立ち位置:中間管理職、頭脳派
 
シートを渡すと、お客1人に対して店員さんが1人ずつ付いくれた。筆者を担当してくれたのは陽気なお姉さん。入口でオタクを見抜いてきたエスパーお姉さんだ。カウンターみたいな所でエスパーお姉さんと向かい合い、シートを見ながら“汝”について話し合う。
 
(60種類くらいあるらしい。ここから1種類〜3種類くらい重ねて調合していくぞ!)
 
エス姉「え〜、“汝”はどんな人なの〜?教えて教えて?なに、桃なの〜?」
 
ズッ友か?くらいのテンションで話しかけてくれるエスパーお姉さん。めちゃくちゃ話しやい。
 
筆者「アッ、ハイ、桃ッス…でも甘すぎない感じで…」
エス姉「甘すぎないな感じね〜」
 
細い紙(リトマス試験紙みたいなの)に『桃』と何かの香水を2種類吹きかけて渡してくれるお姉さん。
 
エス姉「桃だけど、ちょっとスパイシーなの混ぜてみました!」
 
くんくん
 
筆者「おお…!桃だけど甘ったるすぎない!」
エス姉「もうひとつ作ったから比べてみて〜。コーヒー豆を嗅ぐと匂いリセットされるから嗅いでね〜」
 
横に置いてあるコーヒー豆の瓶をスーッと嗅ぐ。確かに鼻腔がリセットされた感がある。すごい。
2本目の紙をくんくん。1本目との違い分からず。
 
筆者「…桃が強いですかね」
 
桃!と、何か。
 
って感じで、桃の存在感が強すぎてこれじゃ“汝”ではなく“桃”の香水だな。エスパーお姉さんも察してくれたのか、別方向から責めてくれることに。
 
エス姉「え〜、“汝”は面倒みがいいのぉ〜?」
筆者「はい、お兄ちゃん的な感じで優しいです」
エス姉「頭がいいの〜?」
筆者「喋り上手というか、話をまとめる係です」
エス姉「ふんふん。あ、“汝”はAB型なのね〜」
筆者「はい、ちょっとたまに奇行に走ったり…」
エス姉「変わってるところもあるのね〜」
筆者「ありますね」
エス姉「体格は〜?ムキムキ?」
筆者「いや、あー、ムキムキ…んー…。しっかりはしてますけどムキムキでは…。色白で小柄です」
筆者「そうなんだぁ〜」
 
めっっっちゃ質問してくれる。相槌も的確に打ってくれるし、お姉さんオタクの話聞くのうますぎて壺とか売られたら買ってしまいそう。危ない。
お姉さんと対話している間、“汝”のことをたくさん考えた。自分で話しながら「ああ、私は“汝”のことをこう思っていたんだな」と新たな自覚と発見があって面白い。
 
エス姉「じゃあ賢い感じで、これはどう〜?」
 
3本目の紙をくんくん。
 
筆者「ミントっぽい、スーッとした感じ!頭良さそうですね!」
 
でもちょっとトゲトゲしいというか、鼻につくインテリ感がある。“汝”は知恵が回る方の賢さだが、これは勉強が出来る方の賢さだ。
 
筆者「もっとこう…丸い感じですかね。あったかいというか、優しい匂いがいいです」
エス姉「じゃあフルーティな感じ入れてみましょうか〜」
 
4本目くんくん。
 
筆者「!!!!!!」
 
落ち着いた大人の香り…。洗練された聡明な印象だけど、トゲがなくてふんわりとした、丸みを帯びた温もりを感じる…。ほのかに甘いけど甘すぎず、凛としたスタイリッシュな頭脳派の面影もある。しかし全体的にぼんやりと掴みどころがなく中性的で、本音が見えない、どこかミステリアスなこの感じ…。
 
筆者「これめっちゃイメージに近いです!!!」
 
突然イメージにしっくりくる匂いが出てきて驚き。さすが魔術師。
このあと何本か違う匂いも作ってもらうが、結局どうしても4本目に帰ってきてしまう。“汝”の香りはこれに決定!!
 

『ラピスラズベリー
ベリー系の匂い。フルーティで甘みがあるけど、甘ったるくなくて子供っぽくもならない。落ち着いた大人感が味わえる。
 
『ミルム』
ムスクの匂い。温かみがあって柔らかいけど、どこか影を含んだミステリアスな感じ。
 
この2種類を重ね付けすると“汝”の香りになるのだ!
 
香水1本:2,400円×2なので4,800円。
スタンダードは2本だけど、1本で当てはまる人や、3本重ね付けになる人もいるらしい。
理想の香りをこの世に生み出してこの値段は安いよな〜〜!!(ガバガバ価値観のオタクなので基準わかりません)
 
ちなみに、筆者は「落ち着いた大人の匂い」だと思って“汝”の香水を買ったけど、後日妹に「赤ちゃんの匂いがする」と言われた。
くんくん…。確かにちょっと石鹸の幼い匂いがするな…。バブ……。
 ……………これはこれでアリ だな…。
 
ツチノコちゃんもイエティちゃんも無事に作り終え、店をあとにする。帰り際に手首に香水を付けてもらったので、みんな往来で手首をくんくんしまくる不審な人になっていた。仕方ない。だって手首に“汝”が「いる」んだもの。
みんなの作った匂いを確認し合いたいのでファミレスに直行。各自なにをどう伝えてどんな匂いになったのか気になるぞ!(ちまみにみんな別々の“汝”)
 
ツチノコちゃんの“汝”
▼海
▼太陽みたいな笑顔
▼ムキムキ
 
これを伝えて出来上がったのが『ホワイトマリン』と『サンダルウッド』の重ね付け。
なんかもう雄!オス!♂!て感じ。
海辺の爽やかな風の香りがありつつ、どっしりとした重厚な男の匂いがある。ワイルドなんだけど優しくて、めちゃめちゃ分かる〜〜!だった。
 
イエティちゃんの“汝”
▼自分に甘く人にも甘い
▼遅刻魔
▼美人
 
出来上がったのは『モネリア』と『スマイルウインド』の重ね付け。
これは甘っっっっ!!だった。甘ったれちゃんのパステル夢かわキャンディって感じ。美しさと妖艶さを兼ね備えてはいるんだけど、隠しきれないポンコツ感の匂いもあって、これも分かる〜〜!
 
ドリンクバー飲みながらお互いがお互いの手首を匂う図は、横のサラリーマンの目にはどう映っていたのか我々には知る由もない。
 
ファミレスをもっていよいよ解散!
突発的ではあったけど、思いがけず“汝”の香りを生み出すことが出来て2日目も実りあるオフ会だった…!
参加してくれた珍獣のみんな、本当に本当にありがとうございました!!!
 
読んでくれた人も、ありがとうございました!
幻は、自分で作ろう、オタクだろ。
ふじこ